バーチャルライブ配信アプリREALITY(リアリティ)をモデルにした
完全フィクション物語「リアルティ少女」について
本日もご閲覧頂きまして、誠にありがとうございます
リアルティ少女 でGoogle検索よろしくお願いします( ´艸`)
前回のお話しは下記リンク先をご参照
リアルティ少女14話:20種類以上の病状に苦しむ者
雪は髪色が藍色のロングヘア-
服装は応対も時は金成と同じような黒のジャケットを着ていて
黒のミニスカートを穿いたアバター衣装だった
目の色は水色で、口元があまり笑わない感じの少し冷めたような目で相手を見ていた
かにゃりーさんが入室しました
「やっほー」
雪が挨拶をしてくれた
ビギナー枠でライブ配信をしていたため、何人かは入室していた
しかしすぐにポイント回収が終わるなり、コメントする人は香奈梨以外いなかった
色々と話をしていくうちに、どういった人なのかすぐに理解をした
どうやら雪は20種類以上もの病名を持つという稀有な存在だった
彼女は専門学生だということが分った
かにゃりー:どうしてREALTYで配信を?
「ん~、なんとなく」
話を進めていくうちにわかったことが一つあった
彼女は何も感じなかったということだった
「こないだ買い物に行ったんだ、お部屋をインテリアしようと思って」
かにゃりー:へぇ~、どんなお部屋なの?
「えっとね、全体真っ黒にしてるんだ」
かにゃりー:えぇ!?そうなの?
「そだよ~」
カーテンもベッドも、何もかもが全て黒に染めている部屋のようだ
女の子の部屋ってピンクや黄色といった明るいイメージを持つかもしれない
しかし雪は名前に似つかず、黒を好んでいた
かにゃりー:もしかして雪ちゃんはさ、Edoさんとか好きかな?
「うん好きだよ、うるせえわって歌とか良いな~って思う」
好きなアーティストはEdoさんのような何か暗いイメージキャラが好きらしい
アイドル系というより地味系が好みということだ
そして何より自分自身をあまり語らないし、興味がないということだった
たくさんの病名があるが、特にそれを不幸だとか感じない
父親を事故で亡くし、母親とはあまり連絡を取っておらず、独り暮らしをしてるみたいだ
買い物に出かける回数も正直少ないらしく、引きこもりがちな女性ライバーだった
「うちね、時間ってあまり意識したこと無いの」
かにゃりー:というと?
「こないだ友達と待ち合わせしたんだけど、1時間ぐらい遅れてきたけど別にって感じだった
友達は謝ってたけど、私は特に何も感じなかった」
かにゃりー:そうなんだね、でも怒る人は怒ると思うよ
「なんていうか生きてることに何かを感じるってことがないんだよね
親が死んでからもまあ悲しい気持ちがあったのかなってのはあるけど
今も自分はこうしてただ生きてるだけだから」
かにゃりー:好きな人とかいない?
「うん、いないよ~」
香奈梨は雪にたくさん話しかけた
しかし人に興味を持つことを知らない雪の心というのは中々微動だにしなかったのだ
友達を失うことが多い雪だが、しかしそのことに何かを感じることもない
周りと馴染むこと、いやその馴染が出来ているかどうかすら、相手の感情が読み取れないらしく
淡々と時が過ぎていくだけを香奈梨は実感した
かにゃりー:だけどね、こうして毎日配信は頑張ってるんだね
「そだよ~、今日も2時間は配信頑張ってみようかな」
かにゃりー:そんなに配信して大丈夫?
「うん、特に誰もきたりしないけど歌うたってるだけだし、別に苦にならないよ」
かにゃりー:そっか
配信自体に苦痛を感じないのは大きな利点かもしれない
だけど、配信はあくまで人が集まることに意味があると香奈梨は考えていた
このままだと、雪ちゃんはずっと独りぼっちなのかもしれないと考えた香奈梨は極力配信中足を運んだ
ある日毎日配信ばっちが雪に付与された時、2人でお祝いをした
かにゃりー:毎日配信ばっちが付与されたね!!
「うん、ありがと~」
かにゃりー:今日は遅いからもう寝るね
「うん、いい夢見てね~」
雪の口癖だった、いい夢見てねっていうのは
そして香奈梨がいないときに公式ライバーか何かよく分からない人が入室したらしく
そこで事務所にスカウトされたんだとか
だけど話を断ったらしく、香奈梨にとっても何を基準に採用されたのか不明だった
かにゃりー:事務所は大変だと思うよ。こないだもいきなり嫌気術使う変なリスナーがコラボに来てた
「そうなんだね~、断ったよ」
終始淡々としているが、同じ時間を過ごしていることは香奈梨にとっても別に嫌ではなかった
ただどうにかしてあげたいけど、どうすることも出来ないんだろうなという想いであった
「かにゃりーさん、いつも来てくれてありがとねん♪」
初めて感謝された
結構毎日通ったので、嬉しい気持ちになる
このメタバース世界には色んな人がいるなと思うし、色んな人とも繋がれる
しかし大半はREALTY症候群で姿を消すようだ
せっかくの繋がりを無くしたくはないなと思いながら、ずっと話を聞き続けた
次第に雪も香奈梨の配信に訪れるようになった
雪さんが入室しました
雪:やっほ~、来たよ~
「来てくれてありがとう~」
色んな繋がりが出来てきた
香奈梨にとってもつらい毎日、だけどこの世界では違う自分として生きられる
それがなりたい自分なんだ
一方視点が切り替わり、とあるライバー事務所勢同士のイベント対決へと話は進む
ライブ配信を休みがちな死神が今回のイベントで指名したのは、自分の願望を叶えるため
そして相手もまた別の目的でイベント対決を了承したその相手の名前は~~~~
幻影花壇所属『ピカソ朦朧』VS灼熱のアカツキ所属『大蛇麻呂』
※上記画像はイメージです
ピカソ朦朧は身長190cm以上の奇妙なオーラを放つ奇術師、祈能力と言う特殊な力を使うハンター
対する大蛇麻呂は黒髪のロングヘア-で目が蛇のようで肌が白くて負のオーラを放つ
多彩な忍術幻術を使い、相手に呪印を施すことも可能とされる忍者であった
※上記画像はイメージです
ピカソ朦朧:正直僕は君みたいな男に興味はないんだけどさ、団長がタイマンしてくれる条件が君を始末することなんだ
別に壊れたおもちゃに興味ないけど、そういう理由だからとりあえずイベントに参加したんだ♡
※上記画像はイメージです
大蛇麻呂:あらあらこれは偶然ね、私もサスケ君以外興味ないから、あなたは特別に私の禁術の生贄にしてあげるわ
※上記画像はイメージです
司会者:おおっと~~~!!これはいきなり両者ともに「興味なし」と発言しつつ、お互いに挑発し合っている
一体どうなるんだこの2人のライブ配信対決はああああ!?